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山時間が数倍楽しくなる!山に酒を持ち運ぶ方法 20年テント泊山行してわかった #おすすめ山酒ボトル3選

山で飲む酒は格別だ


はるか向こうに湧き上がる雲と豆粒のように小さな町をみると
日常のせせこましいことは、どうでもよくなってしまうよね

それどころか『気』も『鼻の穴』も大きくふくらんできて
山小屋へビールを買いに行く足取りも軽くなってくる

大きな岩に腰かけ、待ちきれない仲間の手にビールが渡ると同時に『乾杯!』
自分が歩いてきた山道やこれから登る予定の稜線を眺めながら飲むのは最高だ


赤く染まる剣岳を眺める

けれど月が昇り、一番星が瞬きはじめると、
どこからか冷気がグーンと入り込んできて、テントに退散する

山ではテント場からトイレまで距離があることも多くて
すぐに膀胱(ボウコウ)を満たしてしまうビールは途中で打ち止め

そこで
下界からバックパックに忍ばせて大切にもってきた『山酒ボトル』の出番だ!

そのボトル、皆なら何を選ぶだろうか?

ネパールの山道具屋 所狭しに商品が並ぶ


1990年初期の頃に見かけた山酒

学生の頃からテント泊縦走が大好きだったウチは、山で幸せそうに飲む登山者をみてきた
そのたびに『早く大人になりたい』って思っていたんだ

ちなみに、その頃よく見かけたのは

 3リットル入りのミニ樽アルミ(アサヒビール)

 

ウィスキーのポケットビン (代表的なのがトリス)

そうして大人になったウチは、このトリスのポケットビンを好んだ

そのうち紙パックの日本酒、ワインを持っていくようになったけれど
せっかくなら、お気に入りの『マイボトル』を持ちたいと思い始めた


テント縦走してきた筆者がおすすめする山酒ボトル


小さなテントの灯りの下で静かな時間が流れる

『マイボトル』を持ち歩くようになり、ヤドカリのように色々なボトルを使ってみるうちに
気づいたら『コレだ!』というものが決まっていった
そんなウチの『山酒ボトル』を『中に入れるオススメの酒』と共に紹介しよう

人それぞれ好みがあるけど、この『3選』の中で
ウチは「行き先」や「気分」によって連れていく相棒を決める

 #おすすめ山酒ボトル その1 スノーピーク チタンスキットル

スノーピーク チタンスキットルは、MとLサイズがある

ハードリカーことアルコール度数高めの酒を入れるのでMサイズで充分だと思う
Mなら65gと軽量で、ガスコンロを収納するギアコンテナにもぴったり収まる

チタンの良いところは軽いだけでなく、味が金属臭くないことだ
他のスキットルは金属臭がするものもあり ”10円玉”をなめた幼少期を思い出してしまったら
せっかくの『豊潤な酒』が泣いてしまうよね

見た目が渋いので、どこに置いても『絵』になる
ポケットにも忍ばせたい1品だ

難点はAmazonで16000円位(2017年10月現在)と高いこと


#おすすめ山酒ボトル その2 ナルゲンボトル


持ち運ぶ「酒の種類」によって使い分けるナルゲンボトル

まずは「
ナルゲン フラスコ」から

フラスコはキャップをカバーする1オンス(約28ml)カップ付き

軽量で割れる心配がないタイプだからバックパックのポケットにも突っ込める

店頭にあまり出回っていないが、2017年10月現在、楽天市場で1600円(税抜)

次に「ナルゲンボトル」は
1000mlの他に500ml・1500mlタイプもある

広口のため、洗浄しやすいのも高ポイント
ビン詰めのワインや日本酒など大きめの量を詰め替えるにも対応でき、目盛がつく
中身が空っぽになったら、お湯を入れ、穴のあいた靴下などに入れて『湯たんぽ』にも!

用途は違うけどビーチで拾った繊細な貝殻や外国で見つけたガラスビンを
タオルで包んで入れると保護容器になる

アイデア次第で色々使えるので
家の棚には大小のナルゲンボトルが鎮座している

色々なカラーがあるから好きな色をチョイスするのも楽しい

ステッカーチューンを施して、世界にひとつだけのオリジナルを持ち歩く

#おすすめ山酒ボトル その3 プラティ・プリリザーブ

 

  • 容量:800ml
  • 重量:25g
  • オススメの酒…ワイン前提にしているがラムもイチオシ!

 

プラティパスから出ている
『プリザーブ』は
表面プリントのとおり、ワインを酸化から守り、持ち運ぶのに便利だと定評がある

だが、ウチはこの中に『ラム』を入れていく

お湯割り、水割り、紅茶割り、しょうが湯割りなどと色々相性がいい
まさしく『自由の香り』がする飲み物なのである

実際、ラムのコーラ割りは

キューバの自由 (Cuba Libre)』と

呼ばれる

お酒な苦手な人なら数滴たらして香りを楽しめて、
ちょっぴり強いのがお好きなら、ダブルに入れたりと調整が可能だ

夜のテント内はとても冷えるのでラム多めのお湯割りであったまる

立山スキーキャンプにて

作り方は簡単
シエラカップに少量のキビ糖を加えて、山専ボトルのお湯を入れ
好きな量のラムをたらす

そして

Mountain Libre (山の自由)!

と叫ぼう

プリザーブの利点は使用後、コンパクトに丸められる

難点は洗いにくいこと

でも大丈夫!
ウチはラムを継ぎ足すことでラム自身にアルコール消毒してもらっている

ただ山は空気が薄く、酔いがまわりやすい
飲みすぎてテントの裏側で草むらにひっくり返した仲間もいた
山では体内の燃費がすこぶる良くなっているので注意しよう

これからは夕焼けのキレイな季節
さあお気に入りの『山酒ボトル』を見つけたら
とっておきの酒をバックパックに忍ばせて、山旅に出よう

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