歴史博物館でもなく
体験施設でもなく
昭和の宿がそのまま
生きている場所がある
湯治宿でもあるために自炊設備が整っており、長期的な滞在が可能になっている
嬉しかったのはお湯が出る蛇口があり毎朝洗いたてのフキンがかけられてあること
煎れおえたコーヒーサーバーやジンを入れたシェラカップもここで洗って拭いて、すぐバッグに入れられた
一見、塀の中の暮らしにも見えるけれど
食事付きを頼む場合はこんな感じ
食事を廊下において廻るのは合理的なシステムであり
昭和時代のサービスの概念とはこうしたセルフ的なものも存在していたのだろう
湯治宿なのでもちろん温泉は
源泉100%の自噴風呂である
ここの内装さえも昔ながらの雰囲気だった
山スキーのあとうちらはココの湯で疲れを癒すことができたし、肌もピカツルになった
湯に浸かっていると都会のめまぐるしく動くIT時代が遠い世界のように思えてきた
岩の間から出てくる源泉を眺めながら明日の雪の森のことに想いを馳せる贅沢な時間が流れた