蒼天と残雪
夏の光に反射する雪はいつ降り積ったものだろうか
冬時間が解けた水は川となり流れていく
[アルプスらしさを感じる原風景かな]
白馬の風物詩となってる「大雪渓」
街道のように色々な人が往来していた
幾重なる足跡と太陽の熱で「シャーベット街道」となった
軽アイゼンでは歯が立たず、油断すると尻モチをつく
中にはアイゼン持たず、スニーカーで転げながら背面を濡らして
高度を下げていく者や腰を浮かせ[ザック]をソリ代わりにする輩も
昭和時代の公園に置き去りされた「童心」が
雪の滑り台の上で無邪気にはしゃぎ炸裂された
その横で重厚な装備をした年配登山者が
「けしからん」といった顔立ちで青ざめてる
ちょっとマンガみたいな世界だったけど
ココはリアルに切り立つガケに囲まれ
雪渓内部にまで落石が点在している
ろう者は落石の音を聞くかわりに
目で「落石」がないか
何度も周囲を確認しなければならない
本当のところ、早く去るのがいいのだ
そんなわけで「スキー」が恋しかったよ
[涼しげなシャーベット街道]
これは過去の写真
同じ場所なのに雪があるだけで雰囲気ちがうよね
[2006/APL PHOTO by MH]
ちなみにスキーだと5分もかからない距離を
1時間以上も歩いて雪渓を通過したのだった