西表島のスーパーと水の行方

ぬるくなったビールしか飲めないキャンプから久しぶりに集落に帰るときって
まず、この店の冷えたビールが並ぶ商品棚へ直行してしまう

今まで何人の喉を満たしてきたのだろう

台風でフェリーが欠航し、停電が続いたときでも自家用バッテリーで冷凍庫に入っていた肉などの食料を売る
島民にとっても大切な生活倉庫なのだ
と、ここまでは島に訪れるキャンパーの多くが実感していることだろう

今回、一歩踏み込むことにする
そのビールの並んだショーケースから振り向いた先にあるのは…

都会のオーガニックストアばりのエコ洗剤、石けんシャンプーなどが並んでいる
エコ意識が高い島民が多い、ということが、そんな品揃えにさせたのかな、と思ってたんだけど
この島には「下水処理施設」がないんだって

あのキレイな海に生活排水がダダ漏れしてしまうと知ったら安い合成洗剤より高くても、分解の早い石けんを選びたいよね　だから『とんとんみー』ヨゴさんの台所には洗剤が見当たらない
手作りのタワシがあってひどい汚れの時には「重曹」を使うくらいだ

それでいて部屋はピカピカだ
それが石けんをつくるキッカケに繋がっている
また石けん、作らなくちゃな

豊富な滝は、そのまますぐに海へ流れる