遥か向こうから手を振られている
うちらも手を振りかえしながら近づいていく
ねえちゃんは「人差し指」を立てた
もちろん「OK!」
慣れた手つきで瞬く間に新鮮なフルーツがミキサーにかけられて
フレッシュジュースの出来上がりだ
ドラゴンフルーツ、マンゴー、バナナなどの南国の果物と
ヨーグルトやココナッツミルクなどがミックスされたスペシャルなシェイク
これにハマって朝夕と通いつめた
だから遠くを歩いても、うちらを発見すると大きく手をふってくれる…
日本に帰って強く思い出されるのは彼らの無邪気な笑顔だろう
最初は営業的なスマイルだけどだんだん慣れて冗談も言いあうと笑顔がどんどん人なっこくなる
特にラオスは日本人の顔立ちとどことなく似ていて親近感をおぼえる
けれど大きく違うのは彼女達はずっと旅人を迎え入れる側であり、海外に行くことはほとんどないだろう
そのことを身をもって知っている潔さがある気がする
このブログに写っている写真はどれもカメラのファインダーごしに記録されたものである
その文明的なカメラが見えない壁となって、うちらがあくまでそこを通過していく一時的な存在であることを象徴してるようにも感じた