ルアンババーンの朝は多分この托鉢から1日が始まる
もしかしたらニワトリが先に鳴いているかもしれないけれど
ろう者のウチには僧のオレンジ色の袈裟が日の出より先にまぶしかった
日本でも昔、一休さん達が托鉢を受けたらしいと聞いたが、ウチにとっては未体験ゾーンだ
それで、やっぱりいるんだな
この喜捨(きしゃ・お布施する米や菓子等)を売るおばさん達が(笑)
喜捨セットを買ってきて、僧がやってくるのを待つのだ
そして彼らはやってきた
足並み揃えてキレイに並んで歩く様子には感動した
運動会のムカデ競走に参加したら上位入賞するくらいに息がピッタリだった
夢中になりながら1人1人の鉢にもち米やら果物やらをつめこんでいく
列の後方になると小学生くらいの小さな僧になっていく
そして喜捨セットもどんどん減っていくので後ろの僧たちはもらえるものも減っていく
喜捨される側も好みがあって好みの喜捨があるものだけフタをあける僧もいた
彼らもやはり人間だなあってちょっぴり安心したりもした
喜捨セットがなくなったな、と思ったらなんと追加の喜捨セットがおばさんの手から差し出された
やっぱり後で追加分請求されたよ(笑)
そして「tomorrow!(また明日ね)」とニッコリ去っていったよ
タフな喜捨セット売りのおばさんは身軽になって喜んでいる
ルアンパバーンは町全体が世界遺産なのだそうだ
それは歴史のある寺や僧たちの存在も大きいかもしれない
荘厳な寺も、茶色い川も、喜捨セットを売るおばさんも、托鉢を受け取る僧も
ブタの腸つめソーセージもそしてBeerLAOも全てをひっくるめて世界遺産なのだろう