ランタン谷のひと山越えた向こう側へメイントレッキングルートを外れると
そこは普通に暮らす村があった
お菓子を差し出すと握りしめ、すぐに背を向けて去った
兄弟に分けるのかと思いきや、すぐに一人で全部たいらげてた
杉の葉で護摩炊き
この香りは独特な感じがして、ウチの場合、思考するのをやめてしまう
ただ空を眺めていたくなるようなそんな香りなんだ
途中でお茶をごちそうになった
ステキな笑顔のおばあちゃんと孫
畑の中のあぜ道の途中にロッジが2軒あった
みんな日なたぼっこが好きで気持ちいいテラスがある方は人気
太陽の下で寝転がれる食事処は案外、少なかったりするのだ
空に向かって進んでいく
もう一つのトレイルに合流
ようやく到着したラウレビナはまさしく天空の小屋という感じだ
この旅一番の天体ショーが始まった
太陽はどこか西の国へ帰っていき、残された雲の残照に言葉はいらない
その夕焼けの裏、小屋の中では色々な国籍の人が食堂に集まり
ポーカーに興じる人あり、シェルパ同士、談笑していたり、高山病でストーブの前で寝る人も
でも、そんな高所の地で提供するシェルパシチューは馬がマキを運んで煮炊きしたもの
野菜たっぷりのスイトン汁みたいで心温まるものだった