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NZ南島トレッキング・フィヨルドの風と稜線のケプラートラック 前編

ケプラートラックを選んでみた理由


現在、AirNZは羽田、成田とオークランドを結ぶ路線がある


ニュージーランドには『グレートウォーク』と呼ばれるトレッキングルートが9つあり、そのうち南島は6ルートもあるからどれを選ぶか迷うほど… でも調べていくうちに、各ルートそれぞれタイプが違うので自分の好みに合わせて選べばよいのだった
どれも魅力的だったりするけれど ”自分はどんな山が好きなんだろう” と考えるに良い機会かもしれない

ウチは眺めのいい稜線歩きが大好き!だからデッカイ空の下で気持ちよさげな稜線がある『ケプラートラック(Kepler Track)』をチョイスした

そこは「テアナウ湖」と「マナプーリ湖」の間に連なる山、原生林、フィヨルド(氷河によって削られた渓谷)や滝の数々といった要素が全長60KMのルートの中にあるらしい 変化に富んで、面白そうじゃないか

それにぐるっと周回できるルートなので同じ道を歩かないで出発地点に戻れるし、レンタカーを停めるパーキングもあるから、バスの時間を気にせずに自分たちのペースで帰ってこれるというメリットも大きかった

このトラックを歩くためには、DOC(環境省)で予約を取る必要があるので、約半年前にオンラインで各ロッジに予約を入れ、まだ見ぬ風景に期待と鼻息をふくらませてきたのだった
http://www.doc.govt.nz/keplertrack


トレッキングの玄関口クィーンズタウン/QUEENS TOWNへ

成田発オークランド経由でクィーンズタウン空港へ
オークランド空港での入国手続きでは持ち物検査があり、泥のついたトレッキングシューズなど容赦なく消毒される儀式が待っている

『行商か!?』というぐらいに大量のお菓子やら中華食材をスーツケースいっぱいに広げた中国人らしきオバサンに税関職員の目が集中したおかげなのか?うちらのチェックは軽減され、日本から持ってきた行動食/ドリップ式コーヒーは無事パスできた

降り立ったクィーンズタウン空港は夏だというのに高原のように空気がヒンヤリしていた
プリペイドSIMやレンタカーをピックアップして向かった先はその町の中心地へ

オシャレな店が立ち並び、アウトドアショップもいくつかあった 山がみえる景観のショッピングタウンは気分が盛り上がってくる トレッキングに必要なものをココで買い足す

帰りにまた寄るので良さそうなレストラン(もちろんビールも)などをひと通りチェックして、次のトレッキング基地『テアナウ』を目指す

眺めのいいワカティプ湖沿いのドライブは楽しいのだが、それを過ぎると平和な牧草風景が続き、運転しながら眠くなってしまう ちょっとした町にあるドライブインでホームメイドのパンと共にコーヒーブレイクしたり、眺めのよいところで休憩して散歩しながら行くのがコツかもしれない


トレッキングのベースタウン ・テアナウ/Te Anauへ

テアナウはミルフォード・サウンドやルートバントラックなどのトレッキング基地であり、フィヨルドランド国立公園の中心地でもある
眺めのいいテアナウ湖畔にスーパーマーケット、ガソリンスタンド、宿泊施設、レストランなどがコンパクトにまとまって過ごしやすく、ウチはいっぺんにココが好きになった 日本でいうと『白馬駅前通り』のようなイメージかな

そこにDOCビジターセンターがあり、予約したロッジのクーポンとマップを受取り、ルートについて簡単な説明を受ける

少しのギアやお土産の類が売っていた 担当したDOC女性スタッフはうちらが日本からきて耳が聞こえないことに驚きつつも、ブヨ蚊のようなサンドフライ避けの天然成分虫除け液と、バックパック内部に入れる寝袋サイズの防水ポリ袋を勧められたのでゲットした(両方ともとても役に立ったのだった)


各ロッジの宿泊クーポン

そして買い出しへ
3泊4日の日程で全て自炊なので計12食分の食料と酒が必要だ


この町いちばんのスーパー

さすが登山基地だけあって、トレイルフードは豊富だ


瓶は重いから缶ビールをゲット!

 

スーパーに売っていないウィスキーなどのハードリカーは、酒屋へ
なぜかこの一帯の酒屋はインド人が経営しているところが多い


紅茶など割って飲めるラムは、持参した『ワイン用プラティパス』に移し替えた

宿はlakeviewのバンガローで そこはテアナウの中ではリーズナブルだ
共同スペースに自炊できるキッチン、シャワー、トイレ、ランドリーなどの設備が揃っている


不要な包装はココで外し、日本から持参したジップロックでパッキング


出発前夜はベッドとデスクがあるだけのシンプルな部屋で充分だ
長時間フライトの疲れもあってか、やわらかいマットレスベッドに泥のように沈みこんだ
(続く)