一つのニュースが飛び込んできた
東北南三陸の歌津で、スパイダーさんが『永遠の旅』へ逝ってしまったのだ
蜘蛛博士で
被災地の子ども達のために
遊び場を開拓してきた、という活動をされてきた
だが、その予備知識なしの初対面から彼の存在はウチにインパクトを与えた
ウチとMHは2011年9月に東北ボランティア活動に少し関わった
この過去ブログにも少しだけ書いたがその時にスパイダーと逢ったのだった
耳が聞こえない、と自己紹介すると
すぐ左手の甲を上に、右手は、その下で各指を小刻みに動かしながら
クモの手話とは表現が別であったけれど
ここまでクモを表現した動作に
約10日ぐらい一緒に活動する中で彼は初対面のような笑顔はあまりなかった
津波があって、家や家族を失い、遊び場、祭りなどを復活させようとする過程に、人々の心の叫びに
けれど、地元の子ども達がスパイダーを始めとしてボランティアが開拓した「さえずりの谷」に遊びにくると
蜘滝仙人はその時だけやっと飛びきりの笑顔を見せたのだった
ウチはもっと皆が笑顔になるように祈るしか出来なかった
歌津は被害がひどかったにも関わらず、初期は救済が遅れて大変だった地区
停電で水も止まり、道路は寸断されていたが唯一、歌津の裏山に蜘滝が流れていて水の確保が出来たそうだ
そう、この滝が歌津周辺を救ったのだ
そんな聖なる蜘滝にボラ活動前の早朝に連れていただいた
水は当たり前のようで本当に貴重な生命源なのだと痛感した
その存在を知らせてくれた彼は
そうして本当に蜘滝仙人になってしまった
彼が築きあげてきたものを歌津のみんなが引き継いでいくだろう
お疲れ様でした
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