立山といえば雷鳥のイメージがあった
コロコロとふくよかで見る者を癒してくれる
今年は春もどきがあったからなのか、小さな鳥が目立った
着いた日の夜は凍えるほどに寒く、夜はあまり眠れなかった
次の朝、トイレの屋根には風の跡があった
まるで悪女の指先をみているようだ
そんな厳しい夜があったあと、空は何事もなかったように快晴で
雪解けと同時に、こんな場面に何度か出くわした
なんということなのだろう
自然の厳しさは小さな生命を容赦なくねじ伏せてしまうのだろうか
そんなことを考えながらも雪は最高に気持ちよく
太陽が沈み、空には夜への雄大なシンフォニーが繰り広げられる
色を失い、モノクロームの世界となる山の美しさよ
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