水面に空を映し、世界は動きだした
下を覗いてみると小さな暮らしがあった
その家族は起きだして土の上の焚き火から1日が始まった
深夜の路上の小さな火は人だけでなく犬も一緒に暖をとるのがみえたのだが
朝、それは燃え尽き、惜しむかのように犬が囲むように寝ていた
必要な火のサイズをここの人たちは自然に身につけているんだね
そしてバラナシには牛がいる
聖なる牛ではあるが、オス同士が争っていたり、狭い道をふさいだりしてその巨体の近くを通るのはハラハラする
けれど乳牛に似た模様の牛たちは温和な雰囲気だった
路上で何してるかというと売れず腐ってしまったものを与えてくれるのを待つのだ
東側を歩き、その「光景」を切り取ってみた
生も死も人も動物も
火も風も水も
ありとあらゆるものが
共存している地である
最後にウチは
それら全て飲み込む川へ
浸ってみた
それは驚くほど冷たく
そして見たことのない色が
混合しあっていて
色々な浮遊物がウチの体を
包み込んでいった