船上の言葉

タイ南部クラビはアンダマン海を抱ける地形にありながらも
岩や洞窟もあるのでカヤックで散歩するのが楽しい
マングローブが生い茂っていて、西表島の川と共通する部分が新鮮だった

こういうツアーに参加するとき集まったメンバーによってツアーの中身が大半決まる気がする
参加したゲストは６人
アメリカ人のおばあちゃんと孫娘
スペイン人のカップル
そして日本人ろう者のウチとMH

で、インテリそうなタイ人の青年がガイドで船の上で、彼は英語を話した

ところがスペイン人カップルは
「No speech English!!（英語が話せない）」

すかさず、ウチも
「Yo tambien（私も同じだ）」とスペイン語で書いたら、ハイファイブ！
一緒に笑って、盛り上がってしまうのでガイドのインテリ君がどうリアクションしていいか困っていた

等しく、ガイドサービスを受けることをうちらは求めているわけじゃない
そのことは漕ぎすすめていくうちに
1.タイ人ガイドが英語で案内→
2.アメリカ人孫娘がわかりやすい英語をスペイン人に翻訳→
3.スペイン人がジェスチャーでうちらに伝える

見事な伝言の連携プレーが出来上がりそんな方法もあるのだ、と感心させられた
ツアーで求めるものはこういうことなのかもしれない
そうして皆で一緒に笑い、巨大な岩に包まれていくのだった