毎日を旅するように暮らす筆談トラベラーのサイト

NZ南島でのカヤック4

バークベイ一夜明けた朝、転がってた木台をテント内に持ち込んで即、炊事場化させた
そう、外は雨が降りだしたのだ

風が出て、海は荒れてきた
昨日のパラダイスはあっという間に、世界をモノクロームにした

約束の10時、DOCのオハヨー兄さんが雨で濡らした髪から水滴をたらしながら、テントにやってきた

親指でその長い首を横に切ってまるでヒーローのごとく「BAD!」と叫んだのに苦笑い

昨日のブリーフィングでの予報を聞いていたので事前に書いたメモを手渡す

「ウォータータクシーを呼んで頂けますか」
(フェリーボード)

「OK!」と慣れた手でゴツい携帯でコールし、そしてボードの迎え時間を書きこみ「気をつけて!」と手をあげて
やはり気高い足取りで消えていった

レインコートを着込んで、雨を振り切るようにして撤収し始める

沖で白いウサギが飛ぶがごとく波が荒れだしているのが目にみえて状況は悪くなっている
迎えのボードが来なかったら、という不安と同時に、向こうに浮かぶトンガ島のオットセイ達はどうしてるのだろうかと、
頭の中に色々と浮かんできながら一心不乱に防水パッグに入れた荷物を砂浜まで運んでいった

ようやく水平線に白い点がみえ、それがこちらへ向かってくるのが迎えのボードとわかって、体いっぱいに合図をした
そうして遠浅の砂浜を全力で駆け抜けていった

荷物満載にしたカヤックは ”帰りたくないっイヤイヤ” と駄々こねて、それはとても重かった


Photo by MH

うねりは留まることなく襲いかかってくる
途中、ボードが進まなくて、巨大な水の壁が押し迫るようだ

キャプテンはエキサイトしていた
緊張する場面が続き、操縦しながらもコックピットの小さなドアから何かを取り出す

”特殊な望遠鏡か何かだ”と、息をのんで見ていたけど
それはなんと、ワイフ手作り(多分)のラップにつつんだ『ハンバーガー!!』

それをパクつきながら片手ハンドルで操縦するものだから、『決死の脱出(?)』から空腹で現実に舞い戻ってきて
それらの状況を楽しむ空気に包まれていったのだった


荒れた海の操縦だけでなくカヤックをひょいと持ち上げたりと、頼りになるスーパーキャプテンだった


あっという間だったトリップ
でも色々な表情が見られてよかったのかもしれない
”また来よう”、と思わせてくれるフィールドであり、カヤッカーならオススメだ

利用した店
ABEL TASMAN KAYAKS