ベトナム中部のホイアンは古い港町で海と結ぶトゥボン川が流れ出ている
その水の動脈を現地のおばちゃん達がスーッとミズスマシのようにシングルパドルで水上を小舟で滑り込むのをみると自分も漕ぎ出したくなる衝動にかられた
風を利用した帆かけ舟も見かけた サバニのルーツはここまで伸びているのだろうか
そこでiPhoneで[hoian sup]と探してみたら2件SUPツアーをしているショップがヒットした
すぐにコンタクトをとり、次の朝、約束の場所でスタッフが来るのを待つ
てっきりワゴンにSUPを載せた車でマッチョが来るとばかり思っていたが、いつまでも待ってもそれは現れなかった
そばに若い女性が立っていて、しばらくの間、声かけるかどうか迷うぐらい華奢な感じだった人がスタッフだった 弾けるような笑顔で「キャーここにいたのですね」と底抜けに明るい こっちまで瞬時に元気を与える彼女は近くのカフェにいたガイドである旦那さんを呼び、バイクを取りにいった
そして片手には予備のヘルメットが…
「タクシー or バイク?」と聞いてきたので、当然『バイク!』と答え、それぞれ2人乗りして現地のバイクの荒い流れの中に入り込むのをリアシートでエキサイトしながら、ツアーショップの基地に降り立った
ガイドを引き受けた旦那はオーストラリア人でカヤックも対応している
ホイアン中心部からバイクでたった20分ほどのところなのに、あっという間に観光地を外れ、現地の素朴な風景があちこちに残っていた 昔ながらのあぜ道、家、そして漕ぎ進む川では漁もところどころで行われていた
途中まで護岸されておらず、SUPならではの視点とゆっくりしたペースで川から岸を眺めるのは新たな発見があり、ベトナムの自然を感じられる濃厚な時間だった
川に足をつけながら、投網の手入れをしていた
ここでの運搬は船が主な手段、そして傍らの洗濯物があっという間に乾きそうだ
支流がいくつかあり、ゆるやかな流れの中で好きなようにコース取りをしていく
休憩ポイント この淵でしばらく潜り込んで水遊びをした
気になるところの近くに寄れるのもSUPならでは
ちなみにライトアップした夜はこんな感じになるのだ
川の中からホイアンの歴史的な町中や日本橋(来遠橋)の眺めを堪能したあとは、またゆっくりと対岸に向けて漕ぎ出した 漕ぐたびに風景が移り変わっていく
川をクルージングしながら眺めて気づいたことはホイアンは地形を上手に使っていること
複雑な川の流れからできる中洲を利用して市場、ナイトマーケット、そしてリバーサイドの小さなショッピングタウンを作っていった 特に市場は魚も取扱い、使い終わった容器などを水洗いをして、そのまま川への流し場としても機能していた 夜はランタン祭で有名なのは川に映るライトがオレンジ色に反射するのも一役買っているのだろう
若いベトナム青年のバイト君がSUPやカヤックを回収にきた
それもバイクで!
SUPはインフレータブル式(空気でふくらますタイプ)なので空気を抜いて折りたためるのだった
カヤックはそのカフェに置かしてもらい、またバイク2人乗りして戻ったあと、漕いできた道をカヤックで戻るのである 車がなくてもバイクでなんとかなるってところがまた良いなあって感じた
乾季期トゥボン川の流れは本当にゆるゆるとしていて、まるで現地ベトナム人の笑顔のようである
同じ時代にいるのに、こんなゆったりした時間を過ごすのも移動することで可能になる
もしホイアンに来ることがあったら、陸だけでなく、ぜひ川からの眺めを楽しむのをオススメする
情報:HOIAN KAYAK TOURS
http://hoiankayaktours.com/
ホテルのフロントに電話してもらうか、メールでコンタクトをとるといいだろう
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