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南三陸の災害ボランティアで見た『水』のこと

3.11後の東北へなかなか行けずにいたけれど
ヨゴさん達がRQ災害センターへ
向かったというブログ報告をみて
ろう者であるウチが行っても大丈夫だろうと判断した
(言葉の通じない外国人が参加したりしていたので)

被災地ボランティアの様子は
RQ災害センターの各拠点ブログで報告されているので
そちらを拝見して頂ければ、と思います

今回うちらが向かったのは歌津センター
歌津はライフラインが完全でなく
宿泊施設もないのでテントを持参した

その不便な環境もあってか
他センターと比べて、人が少ないのだが
アットホームで仲間意識が深まっていくし
共同作業がスムーズに進んでいく手応えを感じた

同じ釜飯を食う中で工夫しなくてはいけないこと
改めて考えさせられるのだった

「水」は近くの山の湧き水を吸い上げた
給水車が運んでくれるが、限りがある
[10十BeaM]裏山雪野海で戯れるTrollOfficialBlog
[給水車は西宮市からの提供]

だから、食べたあとの食器は
1 ペーパーで拭いて
2 米ぬかを入れたバケツで洗い
3 すすぎ用バケツですすぐ
[10十BeaM]裏山雪野海で戯れるTrollOfficialBlog

最後に残った水は
簡易トイレの排水に利用するが
流しの水はオイル缶にためて
近くの排水溝に流す

この水は、そのまま海へ流れていく
[10十BeaM]裏山雪野海で戯れるTrollOfficialBlog

そうなると
食事の献立作りも
なるべく油の残らないものとか
捨てるものの少ないものとか
意識しなくてはいけない

でも食事はボラ活動のエネルギーで
1日の楽しみでもあるから
そこのバランスも難しい

昔していた山小屋バイトのときも
雨水ためて、水をやりくりしてたけど
下水のこととか食べ物の残し方とか
考えたこともなかった

下水処理がまだまだ進んでいない状況の中で
ちょっとiPhoneで政治ニュースを閲覧すると
全く違う世界の内容で戸惑ってしまったりした

でもキレイな湧き水の存在が近くにあって
本当によかった

ある早朝、メンバー有志と
その湧き水へ行ってみた

近くに小さなお寺があって
復興を願って鐘をならした

田束山麓にあるクモ滝にて
[10十BeaM]裏山雪野海で戯れるTrollOfficialBlog
案内してくれたスパイダー氏